GXemul(NetBSD/macppc環境の構築とネットワーク編)

GXemulは多くのプラットフォーム上(NetBSD, Linux等)で動作するエミュレータです(オープンソース)。
GXemulがエミュレートするネットワークデバイスは限定されています。
ホストOSがNetBSDの場合、そのGXemulはNetBSDのGXemulはDECchip 21143 Ethernetをエミュレートします。

今回はVirtual PC 2007環境のNetBSD/i386にGXemulを導入し、そのGXemulでNetBSD/macppcを動作させる手順を中心に紹介します。
尚、ここで使用するNetBSDはi386版、macppc版共にver 3.1とします。
更に、VMware Server上のNetBSD/i386 4.0上のGXemul環境でのNetBSD/macppc 3.1についても若干紹介します。

GXemulがあればPowerPCのMacマシン実機がなくてもクロスコンパイルしたプログラムをftp転送して動作確認できるので重宝します。



1.Virtual PC 2007の実行環境

Virtual PC 2007の実行環境(ハードウェア/ソフトウェア構成)は以下の通りです。
・CPU:Intel Core 2 Quad Q6600
・メモリ:8GB
・VGAカード:nVIDIA GeForce 8800GT
・OS:Windows Vista Ultimate(32bit版)


2.Virtual PC 2007上でのNetBSD/i386の構築

(1)Virtual PC 2007環境でのNetBSD/i386のインストール手順詳細はこちらをご参照下さい。
※GNOMEデスクトップの導入手順も記載済みです。
(2)NetBSD/i386へのGXemul(ver 0.4.3)の導入手順は以下の通りです。
# cd /usr/pkgsrc/emulators/gxemul
# make install clean CLEANDEPEND=1


3.GXemul上でのNetBSD/macppcの構築



4.GXemul上でのNetBSD/macppcの実行


5.VMware Server上のNetBSD/i386 4.0上のGXemul環境でのNetBSD/macppc 3.1実行

VMware Server上のNetBSD/i386 4.0のGXemulもDECchip 21143 Ethernetをエミュレートします。

6.Ubuntu 8.04でのGXemul利用について

上記と同じVirtual PC 2007環境上にUbuntu 8.04(x86版)をインストールしGXemulを導入してみました。