QEMU on Windows(KNOPPIX 3.9編)

Winodws上のQEMU環境でKNOPPIXを動作させ、かつWindowsとそのKNOPPIXをSambaでピアツーピア接続(相互ファイル共有)する方法を簡単に紹介します。



1.マシン環境

「QEMU on Windows」を動作させるホストマシン環境は以下の通りです。



2.ゲストOS環境

ゲストOSであるKNOPPIXは2005年6月にリリースされたKNOPPIX 3.9を使用します(ダウンロード版)。
knoppix_v3.9_20050527-20050627.iso(731,998,208 バイト)というイメージファイルをそのまま使用します。
またゲストOSが動作する仮想マシンには512MBのメモリを割り当ててRamdiskを多目に確保します。

KNOPPIX 3.9の主な構成は以下の通り。
Kernel:2.6.11
KDE:3.4(2005年3月リリース版)
日本語変換:SCIM標準
Webブラウザ:FireFox 1.0.4


3.ホスト側の準備/ネットワークの設定


4.QEMUでのKNOPPIXネットワーク環境設定



6.ホストOSからゲストOSのファイルアクセス

Windows側のマイネットワークのワークグループのコンピュータを表示するとKNOPPIXのマシン名(Knoppix)が表示されます。



(\\192.168.0.212\knoppixを指定するなどして)Knoppixマシンのknoppixユーザのホームディレクトリにアクセスできます。
当然Windows側からの書き込みも問題なくできます。





6.ゲストOSからホストOSのファイルアクセス

KNOPPIXのKonquerorでの場所欄にsmb://ホストマシン名/共有名を指定するとKNOPPIX側からWindows共有ファイルをアクセスできます。




7.その他




7.KNOPPIXのインストール

KNOPPIXをQEMU環境にインストールし、KNOPPIXのCD-ROM起動ではない利用を試してみました。
rootで「knoppix-installer」コマンドを実行するとKNOPPIXのインストーラが起動します。
KNOPPIXのインストールタイプには「debian」タイプと「Knoppix」タイプの二種類あります。
「debian」タイプではインストールの過程で一般ユーザアカウントの作成、rootパスワードの設定、ホスト名設定を求められます(ネットワーク設定は求められません)。
一方の「Knoppix」タイプではそれがなくCD-ROMからの起動と同じような環境となります。