- Virtual PC 2007(VPC2007)環境用PC
・CPU：Intel Core 2 Quad Q6600 2.40GHz
・メモリ：3GB
・ネットワークインタフェース：Intel PRO/100 S Desktop Adapter
・OS：32ビット版Windows Vista
- Hyper-V Server 2012 R2環境
(1)Hyper-V Server 2012 R2用PC
・CPU：Intel Core i7 2.67GHz
・メモリ：12GB
・VGAカード：ATI Radeon HD 4600
・ネットワークインタフェース：Intel PRO/1000 GT Desktop Adapter, ASIX AX88772(USBインタフェース)
※Intel PRO/1000 GT Desktop AdapterはHyper-V環境の専用仮想スイッチ用に使用します。
・OS：Hyper-V Server 2012 R2
(2)Hyper-V Server 2012 R2のリモート管理用PC(Hyper-Vマネジャ含む)
・CPU：Intel Core 2 Duo 2.40GHz
・メモリ：3GB
・OS：32ビット版Windows 8.1 Pro
- Oracleサーバ用ゲストの仮想マシン定義
・仮想マシン名：VPCWNTS40DOM (DOMはDomain Controllerの意味)
・メモリ：512MB
・仮想ディスク：容量固定の2GB仮想ディスク(ファイル名：VPCWNTS40DOM-flat.vhd)
・ネットワークアダプタ：ホストマシンのネットワークアダプタを選択
- 仮想マシン(VPCWNTS40DOM)へのWindows NT Server 4.0のインストール
インストールポイントは以下の通りです。
(1)インストールは仮想ディスクへのクリーンインストールです。
(2)ネットワークアダプタは「DEC PCI Fast Ethernet DECchip 21140」として自動認識されます。
(3)ネットワークプロトコルは以下の通りです。
・NetBEUIプロトコル(インストール時に追加設定)
・NWLink IPX/SPX互換トランスポート
・NWLink NetBIOS(自動で組み込まれます)
・TCP/IPプロトコル
(4)コンピュータ名(NetBIOS名)：PC_U2
(5)Windows NT Serverの役割はドメインコントローラでドメイン名はIRNETとします。
(6)ディスプレイアダプタは「s3 互換ディスプレイアダプタ」として自動認識されます。
(7)TCP/IP設定：スタティックIPアドレスを使用。
- 仮想マシン(VPCWNTS40DOM)の起動
- OS Loaderの表示
- ログオンの開始画面
(1)Windows NT Server 4.0へのログオン開始は実機でのキー操作を前提としているためCtrl+Alt+Delキーを強要します。
(2)Ctrl+Alt+Delキー操作は仮想マシンの[操作]-[Ctrl+Alt+Del]メニューで行います。
- ドメインへのログオン
- デスクトップ画面(ブラウザはIE 3.0です)
- OS Loaderの表示
- Oracle7 Workgroup Serverの導入
(1)インストーラのガイドに従ってOracle7 Workgroup Serverのインストールを行います。
(2)[スタート]メニューの[プログラム]-[Oracle Workgroup Server]-[Start Oracle Services]の実行。
(3)[スタート]メニューの[プログラム]-[Oracle Database Tools]-[Database Manager]の起動。
(4)Oracle Database ManagerでPC_U2インスタンスを起動。
(5)Oracle Database Toolsの中の[SQL_Plus]を起動してSQL*Plusを使用。
(6)Windows NT Server 4.0の操作動画はこちらです。
- Oracleクライアント用ゲストの仮想マシン定義
・仮想マシン名：VPCWin31JNETBEUI2
・メモリ：128MB
・仮想ディスク：容量固定の2GB仮想ディスク(ファイル名：VPCWin31JNETBEUI2-flat.vhd)
・ネットワークアダプタ：ホストマシンのネットワークアダプタを選択
- Windows 3.1のインストール
今回はMS-DOS及びWindows 3.1のクリーンインストールは行わず以前使用していたWindows 3.1の仮想ディスクを流用しました。
[補足]
(1)Virtual PC 2007環境ではEMSメモリを利用できますが、QEMU環境ではEMSメモリは利用できません。
- LAN Manager 2.1cの導入
LAN Manager 2.1cインストール用FDを用意してLAN Manager 2.1cをインストールします。
インストールのポイントは以下の通りです。
(1)インストール対象は「LAN Manager 拡張」です。
(2)インストールするプロトコルはMS TCP/IPとNetbeuiとします(今回はNetbeui機能しか使用せず)。
(3)コンピュータ名：PC_U1
(4)ドメイン名：IRNET
(5)ネットワークアダプタは「Intel 2104x/2114x Ethernet Controller」を導入します。
ネットワークアダプタドライバの導入方法は「Virtual PC 2007環境でのLAN Manager TCP/IPの導入」をご参照下さい。
(6)Virtual PC 2007環境でのTCP/IP利用に備えてTCP/IPの設定も手動で実施しておきます。
LAN Manager用のTCP/IPの設定方法も「Virtual PC 2007環境でのLAN Manager TCP/IPの導入」をご参照下さい。
尚、今回は実際にはVirtual PC 2007環境でのTCP/IP利用はしないのでC:\LANMAN.DOS\PROTOCOL.INIへの下記[DNR]セクション記述追加は省略しました。
(7)QEMUでのNE2000ドライバへの切り替えに備えて以下を実施します。[DNR]
drivername=DNR$
bindings=TCPIP_XIF
nameserver0=zz zz zz zz
※ここでのDNSサーバアドレス(zz zz zz zz)はQEMUでのユーザモードネットワークの場合でもホストOSが使用しているDNSサーバアドレスをそのまま指定します。
- C:\LANMAN.DOS\DRIVERS\ETHERNET\NE2000ディレクトリの作成
- C:\LANMAN.DOS\DRIVERS\ETHERNET\NE2000ディレクトリへの下記ファイルの格納
※LAN ManagerのインストールでネットワークアダプタとしてNE2000 Adapterを選択した場合にインストールされるファイルです。
※ダミーのWindows 3.1用仮想ディスクを用意してLAN Managerを仮インストールしてネットワークアダプタとしてNE2000 Adapterを選択して下記ファイルを入手しておきます。
・NE2000.DOS (14KB)
・NE2000.SIS (1KB)
・PROTOCOL.INI (1KB)
- C:\LANMAN.DOS\PROTOCOL.INIへのNE2000用記述の追加
QEMUでのNE2000(ISA)互換カードはI/Oポート=0x300,IRQ=9固定です。
[NE2000_NIF]
; protocol.ini section for the Novell NE2000 Card
IOBASE = 0x300
INTERRUPT = 9
DRIVERNAME = MS2000$
LAN ManagerでインストールするプロトコルとしてMS TCP/IPとNetbeuiの両方を選択するとWindows 3.1の起動時や実行時にメモリ不足が発生するケースが多くなります。
このためCONFIG.SYS及びAUTOEXEC.BATからTCP/IP関連の記述をコメント化しておきます。
尚、「Microsoft LAN Manager for MS-DOS v2.1c リリースノート」(README.TXT)に記載されている下記情報に十分ご注意下さい。
4. Microsoft CD-ROM Extention(MSCDEX.EXE) をご利用の際の注意点 ---------------------------------------------------------------- Microsoft CD-ROM Extention(MSCDEX.EXE) をご利用の場合、LAN Manag er のネットワークサービス(NET START WORKSTATION)より先に起動しな いようにしてください。 MSCDEX.EXE が先に起動された場合、ネットワークサービスが起動でき ません。AUTOEXEC.BAT にて、次に記す様にネットーワークサービスを 起動した後、MSCDEX.EXE を起動してください。 Ex.) .... NET START WORKSTATION LOAD TCPIP MSCDEX ....
- C:\LANMAN.DOS\DRIVERS\ETHERNET\NE2000ディレクトリの作成
- Oracle7 Workgroup ServerのクライアントコンポーネントとそのODBCドライバの導入
(1)Oracle7 Workgroup Serverのクライアントのインストーラを起動してクライアントコンポーネントをインストールします。
(2)Oracle7用のODBCドライバもインストールします(インストール詳細は省略)。
(3)[コントロールパネル]-[ODBC]でOracle7用ODBCドライバのバージョンを確認します。
(4)[コントロールパネル]-[ODBC]で＜追加＞ボタンを押し、使用可能なODBCドライバ一覧から[Oracle7]を選択します。
(5)「Oracle7 ODBCセットアップ」画面でデータソースを定義します(今回はntpdbというデータソースを定義)。
- MS Access 2.0の導入とOracleデータベースアクセス
(1)OracleデータベースをODBC経由でアクセスするアプリとしてMS Access 2.0を導入します。
(2)以下の手順でOracle7のテーブルをアタッチします。
- Access 2.0のDB(例：ORA7TEST)を新規に用意します。
- Access 2.0の[ファイル]-[テーブルのアタッチ]で変換元データ一覧から<SQLデータベース>を選択します。
- 「SQL Data Sources」画面でデータソース「ntpdb」を選択します。
- 「Oracleログイン」画面でログインします。
- Oracleログイン後に表示される「テーブルのアタッチ」画面(Oracle7側のテーブル一覧)においてAccess 2.0からアタッチするテーブルを選択します。
- Access 2.0のDB(例：ORA7TEST)を新規に用意します。
- 最終的なWindows 3.1起動確認
(1)Windows 3.1の仮想マシン(VPCWin31JNETBEUI2)を起動します。
(2)MS-DOSのmemコマンドでメモリ情報を確認しておきます(EMSが利用されています)。
(3)MS-DOSからwinコマンドでWindows 3.1を立ち上げます(エンハンスドモードでWindows 3.1が起動されます)。
(4)ドメイン(IRNET)へのログオン画面が表示されます。
MS-DOSで「net logon Administrator パスワード /DOMAIN:IRNET」を実行しておけばWindows 3.1立ち上げ後にはドメイン(IRNET)へのログオン画面は表示されません。
(5)ログオンが成功すればログオン完了メッセージが表示されます。
(6)ログオンした状態であればファイルマネジャの[ディスク]-[ネットワークに接続]でWindows NT Server側の共有資源に対してドライブ割り当てしてアクセスすることが可能となります(\\PC_U2\C$を共有資源とした例)。
- 補足：スタンダードモードでのNETBEUI動作確認
上記はEMSメモリの使用を前提にエンハンスドモードでWindows 3.1の仮想マシン(VPCWin31JNETBEUI2)を動作させた検証内容でした。
ここでは少し過酷な条件でNETBEUI等の動作確認をしておきたいと思います。
具体的にはEMSメモリは使用せずにスタンダードモードでWindows 3.1を起動してNETBEUI等の動作を確認してみます。
- テスト用Virtual PC 2007の仮想マシンの準備
・仮想マシン名：VPCWin31JBEUI2NOEMS
・メモリ：128MB
・仮想ディスク：仮想マシン(VPCWin31JNETBEUI2)で使用した仮想ディスク(ファイル名：VPCWin31JNETBEUI2-flat.vhd)
・ネットワークアダプタ：ホストマシンのネットワークアダプタを選択
- C:\CONFIG.SYSの一時的変更
仮想マシン(VPCWin31JBEUI2NOEMS)を起動してC:\CONFIG.SYSの中の「device=C:\emm386.exe ram」を「device=C:\emm386.exe noems」に変更します。
- 仮想マシン(VPCWin31JBEUI2NOEMS)を再起動してのMS-DOS操作
(1)memコマンドでEMSメモリが使用されていないことを確認します。
(2)「net logon Administrator パスワード /DOMAIN:IRNET」コマンドでログオンできます。
MS-DOSの段階でドメインにログオンしておくとWindows 3.1を起動してもドメインへのログオン画面は表示されません。
(3)netコマンドでLAN Managerスクリーンを起動してドメインへのメッセージ送信もできます(受信メッセージ)。
(4)「win /S」コマンドでスタンダードモードでWindows 3.1を起動します。
- Windows 3.1での操作
(1)ログオンした状態でファイルマネジャの[ディスク]-[ネットワークに接続]でWindows NT Server側の共有資源に対してドライブ割り当てすることができます。
・ネットワークに接続してのドライブ割り当て
・ネットワークドライブのファイル表示
(2)Oracle Database Managerでステータスを取得しようとすると「ORA-03121:インタフェース・ドライバが接続されていないため関数は実行されません。」と表示されます。
OracleサーバとNETBEUIベースのNamed Pipe接続ができないようです。
(3)Wordの問題について;
・まずWordを起動しようとすると「Wordを実行するには、Windowsを終了して、SHARE.EXEを実行する必要があります。」と表示されます。
・そこでWindowsを終了させてMS-DOSで「share」コマンドを実行して「win /S」でWindows 3.1を再起動します。
・次にWord文書を保存しようとすると「このファイルを保存または作成できません。ディスクが上書き禁止になっていないかどうか確認してください。」と表示されます。
・実はMS-DOSで引数なしの「share」コマンドを実行するだけでは不十分で「share /F:1024 /L:100」のように指定するとWordの起動とWord文書の保存問題が両方解決できます。
(4)Access 2.0の問題について;
Access 2.0についてもWordと似たような問題が発生します。
・shareコマンドを実行せずにAccess 2.0を起動しようとすると「SHARE.EXEが読み込まれていないため、ファイルをロックできませんでした。」と表示されます。
・MS-DOSで単純に「share」コマンドを実行しておいてAccess 2.0を起動すると「MS-DOSファイルの一度にロックできるファイル数を超えています。SHARE.EXEのロック数を増やしてください。」と表示されます。
・Wordの場合と同様にMS-DOSで、例えば「share /F:1024 /L:100」のようなコマンドを実行しておいてAccess 2.0を起動するとAccess 2.0が無事起動されます。
・Access 2.0が起動してもOracleサーバとNETBEUIベースのNamed Pipe接続ができないためODBCデータソースのアクセスは失敗します。
- Windows NT Serverでの操作
Windows NT Server側からnet sendでドメイン(IRNET)に対してメッセージ送信してみました。
スタンダードモードのWindows 3.1側でもWinPopupでメッセージ受信ができました。
尚、Virtual PC 2007仮想マシンでの通常のエンハンスドモードでは上記のOracleサーバ接続問題、Wordの起動/保存問題、Access 2.0の起動/ODBC接続問題は発生しません。
- テスト用Virtual PC 2007の仮想マシンの準備
以下のVirtual PC用仮想ディスク及びCDイメージファイルをHyper-V Server環境のゲスト(Fedora 20)側に転送します。
- VPCWNTS40DOM-flat.vhd
- VPCWin31JNETBEUI2-flat.vhd
- Windows NT Server 4.0インストールCDイメージファイル(ファイル名の例：winnts40.iso)
Windows NT Server 4.0の環境変更に伴う設定変更時にWindows NT Server 4.0インストールCDが要求される場合があります。
Hyper-V Server環境のゲスト(Fedora 20)側でqemu-imgコマンドを使用してVirtual PC 2007用仮想ディスクをQEMU用仮想ディスクに変換します。
- VPCWNTS40DOM-flat.vhdのQEMU用仮想ディスクへの変換
qemu-img convert -f vpc -O vmdk VPCWNTS40DOM-flat.vhd QEMUWNTS40DOM-flat.vmdk
- VPCWin31JNETBEUI2-flat.vhdのQEMU用仮想ディスクへの変換
qemu-img convert -f vpc -O vmdk VPCWin31JNETBEUI2-flat.vhd QEMUWin31JNETBEUI2-flat.vmdk
- QEMU環境でのOracleサーバ用ゲストOSの起動コマンド(実際には\を省いて1行で指定)
[補足説明]qemu-system-i386 -machine pc -machine usb=on -cpu 486 -m 256 -k ja -hda QEMUWNTS40DOM-flat.vmdk \
-vga cirrus -net nic,model=pcnet,macaddr=52:54:00:12:34:56 -net user -net socket,listen=localhost:1234 \
-localtime -cdrom winnts40.iso -boot order=c
(1)VGAカードはcirrus(Cirrus Logic 544x互換カード)を指定。
(2)LANカードはpcnet(AMD PCnet)を指定。
(3)「-net socket,listen=localhost:1234」はポート番号1234でOracleクライアント用ゲストOSと通信できるようにする指定です。
- OS Loaderの表示
- ログオンの開始画面
(1)Windows NT Server 4.0へのログオン開始は実機でのキー操作を前提としているためCtrl+Alt+Delキーを強要します。
(2)Ctrl+Alt+Delキーを入力する操作に該当するQEMUでの操作は以下の通りです。
・まずQEMUの[View]-[compatmonitor0]でモニタ画面を表示します。
・モニタ画面で「sendkey ctrl-alt-delete」を入力してEnterキーを押します。
・QEMUの[View]-[VGA]でモニタ画面からゲストOS画面に切り替えます。
- ドメインへのログオン
- ネットワークアダプタドライバの変更
(1)QEMUはVPC2007の「Intel 2104x/2114x Ethernet Controller」をサポートしていません。
(2)QEMUでサポートしているネットワークカード一覧は「qemu-system-i386 -net nic,model=?」で以下のように表示されます。
[補足]qemu: Supported NIC models: ne2k_pci,i82551,i82557b,i82559er,rtl8139,e1000,pcnet,virtio
(1)一覧には表示されませんがne2k_isaも指定できます。
(2)今回はQEMUで一般的に使用されているpcnet(AMD PCnet)を使用してみます。
(2)ネットワークアダプタドライバの変更は、まずコントロールパネルの「ネットワーク」を起動し、現在のアダプタを一旦削除してから＜追加＞で「AMD PCNET Family Ethernet Adapter」を選択します。
(3)Windows NTファイルが必要とのことでWindows NTのインストールCDのパス(例：D:\I386)を指定すればドライバが自動的に組み込まれます。
(4)今回TCP/IPは使用しないためTCP/IPの設定変更は特に必要ありません。
- ディスプレイドライバの変更
(1)Oracleサーバ用途のWindows NT serverではディスプレイドライバの変更は必須ではありません。
(2)ディスプレイドライバの変更はコントロールパネルの「画面」を起動し、アダプタの種類を「Cirrus Logic 544x」に変更するだけです。
(3)「Cirrus Logic 544x」ドライバが自動的に組み込まれます(Windows NTのインストールCDは要求されません)。
- Oracle7 Workgroup Serverの動作確認
(1)Virtual PC同様に[スタート]メニューの[プログラム]-[Oracle Workgroup Server]-[Start Oracle Services]の実行。
(2)同じく[スタート]メニューの[プログラム]-[Oracle Database Tools]-[Database Manager]の起動。
(3)Oracle Database ManagerでPC_U2インスタンスを起動。
(4)Oracle Database Toolsの中の[SQL_Plus]を起動してSQL*Plusを使用。
- QEMU環境でのOracleクライアント用ゲストOSの起動コマンド(実際には\を省いて1行で指定)
[補足説明]qemu-system-i386 -machine isapc -machine usb=on -cpu 486 -m 128 -k ja -hda QEMUWin31JNETBEUI2-flat.vmdk \
-vga std -net nic,model=ne2k_isa,macaddr=52:54:00:12:34:57 -net user -net socket,connect=localhost:1234 \
-localtime
(1)LANカードはne2k_isa(ISAのNE2000)を指定。
(2)「-net socket,connect=localhost:1234」はポート番号1234でOracleサーバ用ゲストOSと通信できるようにする指定です。
- EMSメモリの未サポート
- C:\CONFIG.SYSの編集
下記の設定内容とします。
FILES=20
BUFFERS=20
device=C:\himem.sys /TESTMEM:OFF
device=C:\emm386.exe ram
DOS=HIGH,UMB
devicehigh=C:\biling.sys
devicehigh=C:\jfont.sys /p=C:\
devicehigh=C:\jdisp.sys /HS=LC
devicehigh=C:\jkeyb.sys /106 C:\jkeybrd.sys
devicehigh=C:\kkcfunc.sys
rem device=C:\ansi.sys
rem for qemu devicehigh=C:\xxxx.sys /D:IDECD001
LASTDRIVE=Z
STACKS=9,256
SHELL=C:\DOS\COMMAND.COM C:\DOS /P /E:512
DEVICE=C:\LANMAN.DOS\DRIVERS\PROTMAN\PROTMAN.DOS /i:C:\LANMAN.DOS
DEVICE=C:\LANMAN.DOS\DRIVERS\ETHERNET\NE2000\NE2000.DOS
rem for qemu DEVICE=C:\LANMAN.DOS\DRIVERS\PROTOCOL\tcpip\tcpdrv.dos /i:C:\LANMAN.DOS
rem for qemu DEVICE=C:\LANMAN.DOS\DRIVERS\PROTOCOL\tcpip\nemm.dos
- C:\AUTOEXEC.BATの編集
下記の設定内容とします。
尚、QEMU環境ではEMSが使用されずメモリネックになり易いためCD-ROMのドライバ(MSCDEX.EXE)指定もコメント化しておきます。
@ECHO OFF
SET COMSPEC=C:\DOS\COMMAND.COM
PROMPT $P$G
SET TEMP=C:\DOS
LH C:\DOS\NLSFUNC.EXE C:\DOS\COUNTRY.SYS
C:\DOS\CHEV.COM JP
SET TZ=EST5EDT
@REM ==== LANMAN 2.1 === DO NOT MODIFY BETWEEN THESE LINES === LANMAN 2.1 ====
SET PATH=C:\LANMAN.DOS\NETPROG;%PATH%
rem for qemu C:\LANMAN.DOS\DRIVERS\PROTOCOL\tcpip\umb.com
NET START WORKSTATION
rem for qemu LOAD TCPIP
LOAD NETBEUI
@REM ==== LANMAN 2.1 === DO NOT MODIFY BETWEEN THESE LINES === LANMAN 2.1 ====
rem for qemu DNR.EXE
rem for qemu SOCKETS.EXE
rem for qemu C:\LANMAN.DOS\DRIVERS\PROTOCOL\tcpip\nmtsr.exe
PATH C:\LANMAN.DOS\NETPROG;C:\ORAWIN.WIN\BIN;C:\WINDOWS;C:\DOS;C:\;%PATH%
rem for qemu C:\MSCDEX.EXE /D:IDECD001 /M:8
- C:\LANMAN.DOS\PROTOCOL.INIの編集
下記の設定内容とします。
今回は実際にはQEMU環境でもTCP/IP利用はしないのでC:\LANMAN.DOS\PROTOCOL.INIへの[DNR]セクション記述は省略したままです。
[PROTMAN]
DRIVERNAME = PROTMAN$
DYNAMIC = YES
PRIORITY = NETBEUI
[TCPIP_XIF]
DRIVERNAME = TCPIP$
DISABLEDHCP = 1
IPADDRESS0 = 10 0 2 15
SUBNETMASK0 = 255 255 255 0
DEFAULTGATEWAY0 = 10 0 2 2
NBSESSIONS = 6
; the following two parameters added after documentation was completed
TCPSEGMENTSIZE = 1450
TCPWINDOWSIZE = 1450
LOAD = tcptsr[c],tinyrfc[c],emsbfr[cr]
UNLOAD = "unloadt /notsr[dc]"
BINDINGS = "NE2000_NIF"
NETFILES = C:\LANMAN.DOS\ETC
LANABASE = 0
[NETBEUI_XIF]
Drivername = netbeui$
SESSIONS = 6
NCBS = 12
BINDINGS = "NE2000_NIF"
LANABASE = 1
[DC21X4_NIF]
DriverName = DC21X4$
;; Range: 16-26.
;; Usage: "Slot=nn"
;------------------
; Slot = 16
;; Options: AutoSense, _10Base2_(BNC), _10Base5_(AUI),
;; _10BaseT, _10BaseT_FD, _10BaseT_No_Link_Test,
;; _100BaseTx, _100BaseTx_FD, _100BaseT4
;; Usage: "ConnectionType=xxx"
;-----------------------------
ConnectionType = AutoSense
[NE2000_NIF]
; protocol.ini section for the Novell NE2000 Card
IOBASE = 0x300
INTERRUPT = 9
DRIVERNAME = MS2000$
- C:\LANMAN.DOS\TCPUTILS.INIの内容確認
TCP/IPは使用しないためC:\LANMAN.DOS\TCPUTILS.INIの変更は特に必要ありません。
- Oracleサーバ用ゲストの起動とOracle7インスタンスの起動
(1)Virtual PC同様に[スタート]メニューの[プログラム]-[Oracle Workgroup Server]-[Start Oracle Services]の実行。
(2)同じく[スタート]メニューの[プログラム]-[Oracle Database Tools]-[Database Manager]の起動。
(3)Oracle Database ManagerでPC_U2インスタンスを起動。
- Oracleクライアント用ゲストの起動とOracleデータベースアクセス
(1)Windows 3.1の仮想マシンを起動します。
(2)MS-DOSのmemコマンドでメモリ情報を確認しておきます(EMSは利用されていません)。
(3)MS-DOSからwinコマンドでWindows 3.1を立ち上げます。
(4)ドメイン(IRNET)へのログオン画面が表示されます。
MS-DOSで「net logon Administrator パスワード /DOMAIN:IRNET」を実行しておけばWindows 3.1立ち上げ後にはドメイン(IRNET)へのログオン画面は表示されません。
(5)ログオンが成功すればログオン完了メッセージが表示されます。
(6)「Oracle Database Tools」の「Database Manager」を起動して＜ステータス＞ボタンを押します。
NETBEUIベースのNamed Pipeによる接続に問題がなければ「ホスト・ステータス: 使用可能、稼働中」と表示されます。
(7)SQL*PlusやMS Access 2.0でOracleデータベースをアクセスしてみます。
実寸画像はこちらです。
(7)ログオンした状態でファイルマネジャの[ディスク]-[ネットワークに接続]でWindows NT Server側の共有資源に対してドライブ割り当てすることができます。
・ネットワークに接続してのドライブ割り当て
・ネットワークドライブのファイル表示
尚、メモリ不足状態でWindows NT Server側の共有資源に対してドライブ割り当てしようとすると「ネットワークがビジーです。」エラーとなることもあります。
- Hyper-V Server 2012 R2でゲストOSとして正式にサポートしているWindows Serverは以下の通りです。
・Windows Server 2003(SP2以降)
・Windows Server 2008(SP2以降)
・Windows Server 2008 R2
・Windows Server 2012
・Windows Server 2012 R2
上記にWindows NT Server 4.0は含まれていませんが試してみる価値はあるかと思います。
ちなみにWindows NT Server 3.51の場合はVirtual PC 2007とHyper-V Serverでは以下のようになります。
(1)Virtual PC 2007での流れ
・セットアップへようこその表示
・ファイルコピー
・ファイルコピー後の再起動要請
・OS Loaderの表示
・この後ブルースクリーンで起動失敗となります。
(2)Hyper-V Serverでの流れ
・セットアップへようこその表示
・ファイルコピー
・ファイルコピー後の再起動要請
・OS Loaderの表示
・各種の設定
・インストール後の再起動
・Windows NT Server 3.51のロゴ表示
- Oracleサーバ用ゲスト
(1)Oracleサーバ用ゲスト(VPCWNTS40DOM)の仮想ディスク(VPCWNTS40DOM-flat.vhd)をHyper-V Serverマシンに転送。
(2)Hyper-V Server側に仮想マシン(HVSWNTS40DOM)を定義。
・仮想プロセッサの数：1
・仮想ディスク：VPCWNTS40DOM-flat.vhdを指定。
・ネットワークアダプタ：レガシネットワークアダプタ(Virtual PC 2007のネットワークアダプタと同じ種類)
(3)仮想マシン(HVSWNTS40DOM)をブート。
(4)OS Loaderの表示
(5)この画面の直後に一瞬ブルースクリーンが表示されてすぐにその仮想マシンは停止されます。
(8)そこでHyper-V Server環境でのWindows NT Server 4.0のインストール実験をしてみました。
仮想マシン(HVSWNTS40DOM)のDVDドライブとしてWindows NT Server 4.0インストールCDイメージファイル(winnts40.iso)を割り当ててインストーラを起動してみました。
- 仮想マシン(HVSWNTS40DOM)の起動直後の表示
- セットアップ：ハードウェア構成検査
- Windows NT セットアップ画面
- 下記のSTOP画面(STOP screen)「STOP 0x0000003E エラー」が一瞬表示されてすぐに仮想マシン(HVSWNTS40DOM)が停止します。
「STOP 0x0000003E」エラーはhttp://support.microsoft.com/kb/973879/vi-vnによると386 SMPマシン(対称型マルチプロセッサ)にWindows NT 3.5をインストールする時にも発生するとのことです。
- セットアップ：ハードウェア構成検査
- 仮想マシン(HVSWNTS40DOM)の起動直後の表示
- Oracleクライアント用ゲスト
上記の通りHyper-V ServerではWindows NT Server 4.0をゲストとして実行できないことが分かりました。
そこでVirtual PC 2007側でOracleサーバ用ゲスト(VPCWNTS40DOM)を起動してOracleサーバも起動しておきます。
Virtual PC 2007側でのOracleサーバ用ゲスト(VPCWNTS40DOM)とHyper-V Server側のLinuxゲスト(HVSFedora20mate)の相互間でpingが通ることを確認してから以下の操作を実施しました(更にHVSFedora20mateからOracleサーバ用ゲストのIISサーバにも接続確認済み)。
(1)Oracleクライアント用ゲスト(VPCWin31JNETBEUI2)の仮想ディスク(VPCWin31JNETBEUI2-flat.vhd)をHyper-V Serverマシンに転送。
(2)Hyper-V Server側に仮想マシン(HVSWin31JNETBEUI2)を定義。
・仮想プロセッサの数：1
・メモリ：128MB
・仮想ディスク：VPCWin31JNETBEUI2-flat.vhdを指定。
・ネットワークアダプタ：レガシネットワークアダプタ(Virtual PC 2007のネットワークアダプタと同じ種類)
(3)仮想マシン(HVSWin31JNETBEUI2)をブート。
・CONFIG.SYSで「device=C:\emm386.exe ram」が指定されていればEMSメモリも使用されます。
・CONFIG.SYSで「device=C:\emm386.exe noems」が指定されていればEMSメモリは使用されません。
(4)Hyper-V仮想マシンではMS-DOSで「win /S」でスタンダードモードでWindows 3.1を立ち上げます。
※エンハンスドモードでWindows 3.1を立ち上げることはできません(Windowsのスプラッシュ画面表示直後にWindows 3.1がクラッシュして自動再起動されます)。
今回はOracleクライアント用ゲスト(VPCWin31JNETBEUI2)のCONFIG.SYSでは「device=C:\emm386.exe noems」指定としました。
(5)「Microsoft LAN Manager用ドライバがロードされていません。」エラーにはなりません。
(6)Hyper-V仮想マシンとしてWindows 3.1をスタンダードモードで起動すると無操作中でもフリーズするケースが多いです。
とにかく素早くキーボード操作を行ってフリーズタイミングを遅延させるのが操作のポイントとなります。
(7)ドメイン(IRNET)へのログオン画面が表示されますのでパスワード入力してログオンします。
(8)ログオンエラーとなります。
このログオンエラーの内容は次に示すMS-DOSでのnet logonエラーの説明の方が分かりやすいかと思います。
(9)MS-DOSでのnet logonエラーについて;
・MS-DOSでの「net logon Administrator パスワード /DOMAIN:IRNET」はNET3778のログオンエラーとなります。
・実はnet logonの/IRNET:で実存しないドメイン名を指定してもNET3778のログオンエラーとなります。
・更にWindows NT Server 4.0側(ドメイン:IRNET)をネットワークから切り離して「net logon Administrator パスワード /DOMAIN:IRNET」を実行してもNET3778のログオンエラーとなります。
・NET3778のログオンエラーの説明から推測するとHyper-V仮想マシンでのMS-DOSレベルでネットワーク接続ができていないということも考えられます。
しかしながらOracleクライアント用ゲスト(VPCWin31JNETBEUI2)のNETBEUI機能を無効にしてTCP/IP機能を有効にした場合MS-DOSでping www.yahoo.co.jpは通りますのでネットワーク接続自体はできていると思われます。
もちろんVirtual PC 2007側でのOracleサーバ用ゲスト(VPCWNTS40DOM)へのpingも通ります。
・結局、Hyper-V仮想マシンで「net logon Administrator パスワード /DOMAIN:IRNET」がエラーとなるのはネットワーク接続できていてもNETBEUIプロトコル自体が何らかの要因で機能していないのが原因かと思われます。
(10)OracleサーバとのNamed Pipe接続もできません。
(11)多くのアプリがメモリ不足等で起動できないことがあります。
[リソース不足の例(CONFIG.SYSで「device=C:\emm386.exe noems」指定の場合)]
・Access 2.0を起動すると「SHARE.EXEが読み込まれていないため、ファイルをロックできませんでした。」エラーとなります。
・MS-DOSで単純に「share」コマンドを実行しておいてAccess 2.0を起動すると「MS-DOSファイルの一度にロックできるファイル数を超えています。SHARE.EXEのロック数を増やしてください。」エラーとなります。
・MS-DOSで、例えば「share /F:1024 /L:100」コマンドを実行しておいてAccess 2.0を起動するとAccess 2.0が無事起動されます。
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