TurboLinux 1.0

1997年12月にリリースされた日本語版TurboLinux 1.0はRed Hatをベースにしたディストリビューションです(その後はRed Hatベースではないようです)。
今回使用したTurboLinux 1.0のカーネルは2.0.31です。


(1)TurboLinux 1.0の特徴

TurboLinux 1.0は日本語インストーラサポートによりRed Hatよりも導入が簡単になっています。
またRed Hatとは異なり日本語環境を別にインストールするという手間もありませんのでデスクトップクライアントとして導入しやすいディストリビューションかと思います。
もちろんサーバOSとしても利用できます。

最初のTurboLinuxの母体はRed Hatであり、元々Red Hatの開発者がTurboLinux初期バージョンの開発に携わったとのことです。
TurboLinuxはRed Hatと互換性がある(正確にはrpm互換というべきか)と言われていますがそのデスクトップの外観だけを見るとちょっと別物に見えます。


(2)TurboLinuxのカーネルの推移

Linuxの主なKernelバージョンがRed Hat LinuxやTurboLinuxのどのパッケージバージョンで使用されているかについて以下にまとめてみました。

Linux Kernel Red Hat TurboLinux 
1.1.592.0 
2.0.184.0 
2.0.304.2 
2.0.31 1.0
2.0.33 2.0
2.0.345.1 
2.0.35 3.0
2.0.365.2 
2.2.56.0 
2.2.9 4.0/4.1/4.2
2.2.126.1 
2.2.13 6.0 Workstation
2.2.146.2 
2.2.15 6.1 Server
2.2.16 


(3)TurboLinux 1.0のデスクトップ

TurboLinux 1.0の標準ウィンドウマネジャはAfterStepです。




デスクトップの外観はデスクトップメニューから簡単に変更できます。

またデスクトップにはWharfと呼ばれるたくさんのランチャやアイコンバーがあります。


(4)管理ツール

TurboLinux 1.0には一通りの管理ツールが付属しています。
代表的なものを紹介します。



(5)日本語環境

TurboLinux 1.0をインストールするだけで日本語環境がすぐに利用できます。
日本語化キットなるものを別にインストールする必要はありません。

例えばMuleでも日本語が使えます。




またNetscape Communicator 4.04においても特別な日本語化キットを組み込まなくても日本語表示が行えます。


(6)アプリケーション

NC 4.04を使ってみました。

伝統的なgv(3.1.6)も付いています。


(7)Windowsアクセス

TurboLinux 1.0からWindows側のサービスを利用してみました。

(8)NIFTYアクセス

NIFTYのLinux関連のフォーラムをアクセスしてみました。