S.u.S.E. Linux 5.3(データベース編)


(1)ADABAS Dの基本動作確認

S.u.S.E. Linux 5.3にはADABAS D Personal Edition 10.01が付属しています。
またそのADABASには二つのデータベース(MYDBとVShop)が付属しています。
MYDBには画像データ(後述)を格納したFotosテーブルが格納されています。
VShopはeコマース用のWebサービス対応データベースです(vishopパッケージに含まれるVShopページにはADABAS D 10.0の表示があります)。
※以下すべてadabasというユーザで操作しますが、GUIツール利用時はDISPLAY環境変数にlocalhost:0.0がセットされている必要があります。



(2)Ingresの基本動作確認

S.u.S.E. Linux 5.3にはPostgreSQLのベースになっているIngresが付属しています。
S.u.S.E. Linux 5.3付属のIngresのバージョンは8.9.4です。
※実際にはgensql(General QUEL Monitor)コマンドを含むingrtoolパッケージも付属しています。
ここではIngres 8.9.4の基本的な使用方法を紹介します。



(3)PostgreSQLの基本動作確認

S.u.S.E. Linux 5.3にはPostgreSQL 6.3.2が付属しています。
通常/etc/rc.configにおいてPostgreSQLが自動起動される設定になっていますがps auxで確認するとpostmasterは起動されていないことが分かります(initdbは自動実行されています)。

そこで以下のように操作します。



(4)PerlによるPostgreSQLアクセスCGIの基本動作確認

PerlでPostgreSQLデータベースをアクセスするためにはDBI,DBD::Pgモジュールが必要となります。
しかしS.u.S.E. Linux 5.3にはPerl 5.004は含まれていますが上記モジュールは含まれていません。
そこでS.u.S.E. Linux 5.3の環境にあったDBI,DBD::Pgモジュールを別途入手してインストールしPerlで単純なCGI(PostgreSQLアクセスCGI)を試作してみました。

  • DBDのインストール
    # tar zxvf DBI-1.13.tar.gz ※ DBI-1.13.tar.gzは1999年7月リリース版です。
    # cd DBI-1.13
    # perl Makefile.PL
    # make
    # make test
    # make install
    
  • DBD::Pgのインストール
    # tar zxvf DBD-Pg-0.91.tar.gz ※ DBD-Pg-0.91.tar.gzは1999年2月リリース版です。
    # cd DBD-Pg-0.91
    # export PGLIB=/usr/lib/pgsql/lib
    # export PGUSER=postgres
    # export POSTGRESHOME=/var/lib/pgsql
    # perl Makefile.PL
    # make
    # make test
    # make install
    
  • Perl DBIによるバッチアクセステスト
    (1)ソース
    (2)実行結果

  • Perl DBD::Pgによるバッチアクセステスト
    (1)ソース
    (2)実行結果

  • CGIテスト
    ApacheのCGIはDBD::Pgによるアクセス形態としました。
    またsrm.confには「ScriptAlias /cgi-bin/ /usr/local/httpd/cgi-bin/」の記述があることを前提にしています。

    (1)CGIの呼び出しソース(testpostgresql.htmlとして/usr/local/httpd/htdocs/に用意)
    (2)CGIの呼び出し画面




    (3)CGIソース(testpostgresql.cgiとして/usr/local/httpd/cgi-bin/に用意)
    (4)CGIの実行結果画面