Azure仮想マシンの共有フォルダ/FTPサーバの相互利用例

Azure仮想マシンとしてのWindows 11 (24H2)とUbuntu Pro 24.04を使ってそれぞれに共有フォルダを作成したりFTPサーバを導入したりして相互にアクセスする例を簡単にご紹介致します。


  1. Azure仮想マシン環境

  2. Windows側共有フォルダの設定とUbuntu側からのアクセス例


  3. Ubuntu側共有フォルダの設定とWindows側からのアクセス例
    ここではUbuntu側をNASサーバの代替えとして利用できるレベルでの共有フォルダのアクセス例をご紹介します。
    Ubuntu側で共有フォルダを作成したアカウントと同じアカウントでWindows側にサインインしているアカウントでの共有フォルダアクセスを前提にした事例のご紹介です。
  4. WindowsとUbuntuとの相互FTPの利用例
    Azure上の仮想マシン同士でFTPアクセスを実現させるためにはFTPサーバをパッシブモードにしておく必要があります。


  5. DeX上のAzure仮想マシン(Windows)からのUbuntuへのSamba/FTPアクセスについて
    DeX上のAzure仮想マシン(Windows)からでもUbuntuへのSamba/FTPアクセスが問題なく行えます。
    更にDeX上のAzure仮想マシンでもAnyDeskでのファイル転送が行えます。
    下記はDeX上のAzure仮想マシン(Windows)からAzure仮想マシン(Ubuntu)にファイル転送用AnyDesk接続している様子です。



  6. Azure仮想マシンのWindowsからのスマホファイルアクセス例
    Azure仮想マシン同士での共有フォルダ/FTPサーバの相互アクセス例は上記の通りです。
    ところで、Windowsの実PCとスマホをケーブル接続するとWindows側のファイルエクスプローラでスマホ側のファイルをアクセスすることができます(ファイルの追加も可能)。
    それと同様のことをAzure仮想マシン(Windows)とスマホを使って実現する例をご紹介致します。
    スマホの機種の前提条件はSamsungのスマホでDeXが使える機種です(例:Galaxy S22)。
    スマホ側で使用するアプリは「Windows App」です。
    下記はすべてDeX上で操作しています。

  7. おまけ1:DeXでのAzure仮想マシン(Windows)の操作性について
    Windows PCからAzure仮想マシン(Windows)を操作する場合とDeXからAzure仮想マシン(Windows)を操作する場合の大きな違いは仮想マシンへの日本語入力です。
    Windows PCからAzure仮想マシン(Windows)を操作する場合での日本語入力はWindows PCからそのHyper-V上の仮想マシン(Windows)への日本語入力と同じです。
    しかし、DeXからAzure仮想マシン(Windows)を操作する場合での日本語入力では途中にDeXが入るためWindows PCからの日本語入力操作とは異なります。
    例えば仮想マシン側のIMEツールバーの文字種別が「A」でも日本語変換ができたり、IMEツールバーの文字種別が「あ」でも英字がそのまま入力されたりします。
    慣れないうちは混乱しがちですが、DeXでの言語モードとIMEツールバーの文字種の組み合わせでのルールが分かれば混乱は防止できます。
    DeX側の外部キーボード(英字キーボードを前提)から仮想マシンへの文字入力ルールは次のようになっています(ローマ字入力を前提にしています)。
    ※ DeX側の言語モードの切替はShift+Spaceで行います。

    【補足:画面キャプチャについて】
    Windows PCからAzure仮想マシン(Windows)を操作する場合はWindows PC側のPrintScreenキーで仮想マシンの画面キャプチャができます(仮想マシン側での保存可能)。
    しかし、DeXからAzure仮想マシン(Windows)を操作する場合はDeX側のPrintScreenキーでの仮想マシンの画面キャプチャは行えません。


  8. おまけ2:DeXからAzure仮想マシンへのAnyDeskによるファイル転送例
    Azure仮想マシン同士でのファイル共有例は上述した通りです。
    ここではGalaxy S22のDeX自体のAnyDeskアプリからAzure仮想マシンに接続してファイル転送している様子をご紹介します。