AirDroid Businessトライアル版での各種リモート操作例

AirDroid系製品としてはAirDroid Cast, Personal, Remote Support, Business, AirMirror等多くのものがあります。
AirDroid BusinessはAndroidデバイス管理ソリューション製品としてデバイス管理のための豊富な機能を提供しています。
今回はAirDroid Businessの単なる一機能なのかも知れませんが「Androidデバイスのリモート操作」に焦点を当ててご紹介致します。
AirDroid Businessでの「Androidデバイスのリモート操作(遠隔オペレーション)」はリモートにあるAndroidデバイスの画面を手持ちのデバイスに映し出して操作もできるというよりも社内で利用されているAndroidデバイスを安全にいつでもどこからでもメンテナンスできる機能として利用するものとしての性格が強いようです。
それを象徴する機能例としては以下のものがあります。

ここではAirDroid Businessトライアル版での各種リモート操作例についてご紹介致します。

  1. AirDroid Businessトライアル版の取得
    (1)今回はWeb上のAirDroid管理コンソール上からAirDroid Businessの「無料トライアルの開始(?)」(正確な文言は覚えていません...)をクリックすることで21日間の無料トライアル(Enterprise版)を使用できるようになりました。
    ※ 場合によっては14間の無料トライアルになることもあるようです。

    (2)管理コンソールの「デバイス」タブにはAirDroid Businessに登録されているデバイスはないため[デバイス登録]ボタンが表示されます。
    (3)[デバイス登録]ボタンをクリックするとデバイスの登録時に必要となるデプロイメントコード(展開コード)やそれを表すQRコード等も表示されます。
    ※ 登録グループは「デフォルト」のままとします。

    ちなみにデプロイメントコードはAndroidデバイスとPCデバイスでは異なっていますが同じ管理者アカウントに紐付けされます。
    (4)AirDroid Businessのライセンスではリモート操作のデバイスはAndroidデバイスに限定されています。
    下記はAirDroid Businessプランと料金( https://biz.airdroid.com/#/pricing/pricing )で公開されている内容の一部ですが、リモート操作のデバイスはAndroidデバイスに限定されていることが明示されています。

    (5)Windows版の「AirDroid Business」アプリはAirDroid Remote SupportとAirDroid Businessの両方のライセンスに対応しており、どちらを使用してリモート操作を行うかを選択できるようになっています。


  2. AirDroid Businessの利用環境


  3. AirDroid Business管理対象デバイスの登録について
    管理コンソールにサインインしているユーザ(管理者)の組織名をここではABC(仮称)とします。
    AirDroid Business管理対象デバイスの登録するという意味は管理対象のAndroidデバイスをABC組織に登録(展開/デプロイ)することを意味します。
    管理対象のAndroidデバイスをABC組織に登録しておかないとAirDroid Businessの管理対象外となります。
    ちなみにPCデバイスもABC組織に登録すること自体はできますが単なるデバイス登録でありAirDroid Businessからのリモート操作やデバイス管理等はできないようです。
    AirDroid Business管理対象デバイスの登録に必要なAndroid側のアプリは「AirDroid Biz Daemon」アプリです。


  4. Galaxy S22及びS8のデバイス登録例


  5. Galaxy S22に対するリモート操作でのブラックスクリーンモード化例
    AirDroid BusinessにおけるAndroidデバイスに対するリモート操作機能の起動方法としては以下の3通りあります。
    (1)管理コンソールの「遠隔オペレーション」アイコンからの起動
    (2)PCのAirDroid Businessからの起動
    (3)他のAndroidデバイスのAirDroid Businessからの起動
    ※ iPhone用の「AirDroid Business」アプリはAirDroid Businessの無料トライアルライセンスでは使用できません(サインイン自体がエラーとなります)。
    下記はS22単体のAirDroid BusinessからS8に対するリモート操作でのブラックスクリーンモード化の例です。


  6. Webブラウザ上からのS22のリモート操作
    Azure上の仮想マシン(Ubuntu 24.04)のデスクトップのChromeブラウザでAirDroidの管理コンソールを開いてS22のリモート操作を行ってみました。
    特に問題なくWeb上からでも無人Androidデバイスをリモート操作できました(マウス操作によるスワイプやスクロール含む)。


    【補足】
    ChromeブラウザでAirDroidの管理コンソールを開いてAndroidデバイスのリモート操作においては以下の制約があります。


  7. PC用AirDroid Businessについて
    AirDroid Businessを導入した場合のPC版AirDroid Businessの表示形態も若干変わってきます。


  8. AirDroid Businessでの「Remote Support」について
    AirDroid Businessの「Remote Support」オプションはAirMirrorとほぼ同じ機能として使用できます。
    ※ デフォルトは[Business]ですが...。

    それを使用する場合はリモート側のAndroidデバイスでAirDroid Remote Supportを開いておく必要があります。
    そうでない場合は接続時に「無効な接続コードまたは制御処理がオフラインです」エラーとなります。



  9. コネクションモードについて
    AirDroid Businessアプリでは「Business」モード及び「Remote Support」モードの共通の設定項目として「コネクションモード」があります。
    「コネクションモード」には「基本モード」と「ダイナミックモード」があります。


  10. AirDroid BusinessとAirMirrorの同時実行について
    S22のDeX上でAirDroid BusinessとAirMirrorで同じS8に接続するとどうなるかを試してみました(非実用的な実験でしかありません)。
    結論的にはAirMirror側のS8画面に対する操作がすべてAirDroid Business側のS8操作になってしまってAirMirror側のS8画面自体の操作はできないという結果になりました。
    操作の流れは下記の通りです。


  11. AirDroid Remote Supportトライアル版とAirDroid Businessトライアル版について
    (1)AirDroid Remote Supportのライセンスには次の二種類あります。
    (2)Windows版AirDroid Businessアプリはデバイスのリモート操作という点ではAirDroid Remote SupportとAirDroid Businessの両方に対応しています。
    (3)Windows版AirDroid BusinessアプリのFree版ではリモート操作の接続先がWindowsのAirDroid Remote Supportに限定され、接続時間も月10時間に制約されます。
    (4)WindowsからAndroidスマホへのリモート操作テストはAirDroid Remote Supportの14日間無料トライアルでも行えます(接続時間は月10時間)。
    (5)その14日間無料トライアル期限が過ぎると「Hi xxx, your Remote Support has expired」メールが届きます。
    (6)AirDroid Remote Supportの14日間無料トライアル期間が過ぎるとWindowsからAndroidスマホへのリモート操作はそれまでの接続方法では行えなくなります。
    (7)しかし、AirDroid Businessの無料トライアルの開始によって21(or 14)日間の無料トライアル(Enterprise版)が利用可能となります。
    (8)AirDroid Businessの無料トライアルでもWindows版AirDroid BusinessアプリからAndroidスマホへのリモート操作が可能です(接続操作は若干変わります)。
    (9)AirDroid Remote Supportの14日間無料トライアルの失効はAirMirror+AirDroid Remote Supportの利用へは直接影響しません。
    (10)AirMirror+AirDroid Remote Supportの制約はあくまでもAirMirror Membershipの取得如何に依存します。
    (11)少し紛らわしく感じるのは「Remote Support」のサブスクリプションがPC&スマホ用とスマホ専用版(AirMirror用)に分かれているからではないでしょうか。
    (12)上記の内容とも一部重複しますがAirDroid Remote Support及びAirDroid BusinessのFree版/無料トライアル版についてのリモート操作について表形式でまとめてみました。
    尚、ここでの接続とはリモート操作のための接続を意味しています。

    Free版有無無料トライアル有無備考
    PC&スマホ用Remote Supportライセンス
    (Remote SupportライセンスはPC/スマホ用と
    スマホ専用版に分かれています)
    (1)有
    (接続時間は毎月10時間)
    (2)PCからWindowsへの接続のみ可能
    (3)スマホの利用不可
    (1)14日間無料トライアル有
    (接続時間はトータルで10時間)
    (2)PCからAndroidデバイスへの接続と
    リモート操作が主体
    (3)有効期限後はFree版に戻ります
    AndroidスマホのAirDroid Businessアプリの
    「Remote Support」タブで
    AndroidスマホのAirDroid Remote Supportに
    接続するには本ライセンスが必要となります。
    スマホ専用版Remote Supportライセンス
    (AirMirrorから
    AirDroid Remote Supportへの接続用)
    (1)有
    (2)1日10分の制約あり(翌日も1日10分)
    下記のAirMirrorによるスマホ用Remote Supportの
    サブスク購入例
    参照
    Businessライセンス
    (Businessライセンスは
    PCとスマホの両方で使用可能)
    14/21日無料トライアル有Businessライセンスでの「Business」モードでの
    リモート操作の対象はAndroidスマホに限定されます。
    【AirMirrorによるスマホ用Remote Supportのサブスク購入例】
    ここではiPhoneのAirMirrorのFree版で1日10分の制約を超えた場合の月別サブスク購入例をご紹介致します。
    ※ iPhoneでRemote Supportのサブスクを購入した場合でもそのサブスクはAndroidデバイスにも有効となります。
    • 当日の無料使用が使い果たされた旨の表示

    • サブスク購入手続き
      ここではサブスクリプションの種類を選択し、支払い方法を登録します。

    • サブスク購入完了



  12. AirDroid Businessへのサインインについて
    例えばS22のAirDroid Businessへのサインイン後にS8のAirDroid Businessを開いて同じアカウントにサインインするとエラーとなります。
    その場合はS22のAirDroid Businessから一旦サインアウトしてからS8のAirDroid BusinessにサインアウトすればOKです。
    尚、この場合はPC用AirDroid Businessへのサインインし直しは不要となります。