Xen 2.0(SUSE LINUX 9.3編[その1])


2005年4月にNovell SUSE LINUX Professional 9.3日本語版(以下SLP9.3)がリリースされました。
そのSLP9.3にはUMLとXen(2.0.5)の二つの仮想化環境が付属しています。

YaSTには[UMLインストール]と[Installation into Directory for XEN]というツールが用意されています。
[UMLインストール]はSLP9.3自体をUML(一種のゲストOS)として動作させるための環境構築ツールで、ホストOS内にもう一つのSLP9.3をインストールします。
[Installation into Directory for XEN]はSLP9.3自体をXenのDomainU(一種のゲストOS)として動作させるためのツールで、これもホストOS内にもう一つのSLP9.3をインストールします。

今回は[Installation into Directory for XEN]の使用手順を紹介します。



1.前提条件

前提条件は以下の通りです。



2.ホストSLP9.3へのXenインストール

ホストSLP9.3の初期インストール時または追加インストールで「XEN Virtualization」パッケージを選択します。




「XEN Virtualization」をインストールするとホストSLP9.3のGRUBメニューに「SUSE LINUX 9.3 (XEN)」エントリが追加されます。




ホストSLP9.3側の/boot/grub/menu.lstのXEN用エントリ定義は以下のように自動生成されます(dom0_memの値は実メモリ量に応じて自動決定されます)。
###Don't change this comment - YaST2 identifier: Original name: xen###
title XEN
    kernel (hd0,0)/boot/xen.gz dom0_mem=720896
    module (hd0,0)/boot/vmlinuz-xen root=/dev/hda1 vga=0x334 selinux=0  splash=silent   showopts
    module (hd0,0)/boot/initrd-xen


3.DomainU用仮想パーティションイメージファイルの作成

ホストをXenモードで起動して以下の操作を行います。

# cd /root
# dd if=/dev/zero of=suse93xen.img bs=1k seek=4096k count=1
# mkreiserfs -f suse93xen.img ※suse93xen.imgにReiserfsファイルシステムを構築します。
ここでsuse93xen.imgの構成を次のようにして確認します。
# mkdir /mnt/tmp
# mount -o loop /root/suse93xen.img /mnt/tmp ※suse93xen.imgはmbrをもつ仮想ディスクではないためoffset指定は不要
# ls /mnt/tmp
. ..
# df /mnt/tmp
Filesystem           1K-ブロック    使用   使用可 使用% マウント位置
/root/suse93xen.img    4194172     32840   4161332   1% /mnt/tmp
※ここではumount /mnt/tmpは行いません。



4.DomainU用仮想パーティションイメージファイルへのSLP9.3のインストール

Xenモードでホストを起動して/root/suse93xen.imgを/mnt/tmpにマウントした状態で下記の操作を行います。



5.DomainUのリモート操作