Red Hat Linux 5.2

1999年3月にRed Hat Linux 5.2日本語版(カーネル:2.0.36)がリリースされました。
また1999年7月にはそのRel.2がリリースされました。
ここではRed Hat Linux 5.2の印象を含めて利用環境をちょっぴり紹介します。

(1)印象など

Red Hat Linux 5.1(カーネル:2.0.34)までは16MBを超える実メモリを正しく認識しないという問題がありました。
しかしRed Hat 5.2(Kernel 2.0.36)なら16MB超えの実メモリも正しく認識してくれるためlilo.confの変更が不要となりました。

パッケージ版のRed Hat Linux 5.2日本語版には多数の商用アプリケーション(ほとんどが体験版)が付属しています。
※eWnn製品版、開発社向け無償INFORMIX-SE、DB2評価版、Oracle8体験版、VJE-Delta/VJE-Pen体験版等。
体験版でもその製品版の感触を実際に味わえるので重宝します。

Red Hat Linux 5.2日本語版はRed Hat Linux 5.2英語版に対して以下のような変更が加えられています。




(2)日本語インストーラ
日本語インストーラはCD-ROMから直接ブートして起動できます。




(3)インストールされるパッケージ
インストールするコンポーネントとして「全て」を選択した場合は605パッケージがインストールされます(パッケージ一覧)。



(4)インストール後の設定

インストールした段階ではGUIログインの設定が行われていません。
インストール後の初回起動でテキストログインし、rootユーザで/etc/inittabの中を編集してランレベル5で起動するように設定します。



(5)GUIログイン画面

Red Hat 5.2をリブートするとGUIログイン画面(xdm)が表示されます。
※このGUIログイン画面は英語版と同じです。




(6)ウィンドウマネジャ

標準のウィンドウマネジャはWindowMakerです。



AfterStepも使用できます。



(7)WindowMakerデスクトップ(LaserDesk)

LASER5社がカスタマイズしたWindowMakerデスクトップはLaserDeskとも呼ばれます。




LaserDeskメニューは英語版での「Applications」メニューをベースにカスタマイズしたものになっています。

WindowMakerの設定ユーティリティ(WPrefs)本体のデフォルトフォントではその設定ユーティリティ自体のフォントはあまりきれいではありません。
そこでそのフォントを以下のように変更することで多少見やすくなります。




(8)標準添付のアプリについて



(9)VJE-DeltaとVJE-Pen

Red Hat 5.2日本語版には「VJE-Delta Ver 2.5 for Linux/BSD」(期間限定版)が付属しています。
「VJE-Delta Ver 2.5 for Linux/BSD」の中にはVJE-Penという日本語ワープロソフトも含まれています。

VJE-XIMクライアント(IMサーバ)を起動するとデスクトップにVJE-Deltaウィンドウが表示されます。



VJE-Pen(vpen)では標準でVJE-Deltaを使用した日本語入力ができます。




(10)Oracle8 for Linux

Oracle8 for Linuxを組み込んでみました。
以下の画面はそのインストール時の画面です。