Compiz Fusion(Vine Linux 5.0 on Netbook編)

2009年8月24日にVine Linux 5.0が正式リリースされました。
そのVine Linux 5.0の標準リポジトリにはCompiz-Fusion(compiz 0.8.2)が用意されています。
※Vine Linux 4.xでもCompiz-Fusionは導入可能でした。



ここではNetbook上でVine Linux 5.0のCompiz-Fusionを体験する手順を中心に紹介します(手順の一例です)。
ここでのNetbookはAcer Aspire oneです。


  1. マシン環境

  2. Aspirer oneへのVine Linux 5.0のインストール
    今回Vine Linux 5.0のインストールに使用したイメージファイルはVine50-i386-DVD.isoです。
    Aspirer oneへのVine Linux 5.0のインストールがうまくいかない場合もあります。
    その場合はEee PC 901-X等の別のNetbookを借用してUSBポータブルHDDにVine Linux 5.0インストールしそのHDDをAspirer oneで使用します。
    ここでは今回Vine Linux 5.0をインストールした際のポイントだけ紹介します。
    (1)インストールの種類:すべて(インストールされるrpmパッケージ一覧)
    (2)インストール先のパーティションサイズ:約20GB(最低限3.2GB必要)。
    (3)swapパーティション:確保せず。
    (4)ブートローダのインストール先:高度なブートローダオプションを使用してUSBポータブルHDDのMBRにブートローダをインストールします。
    ※デフォルトでは内蔵HDD(/dev/sda)のMBRにブートローダをインストールしようとします。
    (5)インストール完了後rootでログインして基本設定を行います。

  3. Vine Linux 5.0インストール直後の基本設定
    (1)/etc/ssh/sshd_configでrootでのssh接続を許可して「/etc/rc.d/init.d/sshd restart」を実行します。
    (2)[システム]メニューの[システム管理]−[ログイン画面]でXDMCP接続許可設定します。
    (3)GNOMEパネルのNetworkManagerアイコンを使用して無線LAN(wlan0)の接続設定を行います。
    ※必要に応じてwlan0に固定IP割り当てを行います。
    (4)「/etc/rc.d/init.d/NetworkManager restart」を実行します。

  4. Xの動作確認
    (1)/etc/X11/xorg.confが最低限以下のようになっていることを確認します。
    ※Compiz-Fusionを動作させるためのXサーバ環境を特に意識して用意する必要はありません。
    # Xorg configuration created by system-config-display
    
    Section "ServerLayout"
    	Identifier     "Default Layout"
    	Screen      0  "Screen0" 0 0
    	InputDevice    "Keyboard0" "CoreKeyboard"
    EndSection
    
    Section "InputDevice"
    # keyboard added by rhpxl
    	Identifier  "Keyboard0"
    	Driver      "kbd"
    	Option	    "XkbModel" "jp106"
    	Option	    "XkbLayout" "jp"
    EndSection
    
    Section "Device"
    	Identifier  "Videocard0"
    	Driver      "intel"
    EndSection
    
    Section "Screen"
    	Identifier "Screen0"
    	Device     "Videocard0"
    	DefaultDepth     24
    	SubSection "Display"
    		Viewport   0 0
    		Depth     24
    	EndSubSection
    EndSection
    
    [補足]
    ・dri/dri2モジュールは自動的にロードされます。
    ・drmが自動的に有効となります。
    ・自動的にAIGLXモードになります。

    (2)glxgearsのスコア確認
    # glxgears
    Aspire one ZG5マシン環境でのglxgearsのスコアは概ね550FPS程度となります(intelドライバ使用)。


  5. Compiz-Fusionのインストール
    ワイルドカード指定の以下のコマンドでCompiz-Fusionをインストールできます(別の方法もあります)。
    # apt-get update
    # apt-get install compiz*
    # apt-get install fusion*
    # apt-get install emerald*

  6. Compiz-Fusionの利用
    (1)GNOMEの[システム]−[設定]−[ルック&フィール]−[CompizConfig設定マネージャ]を選択します。
    (2)CompizConfig設定マネージャでCompiz-Fusionの各種カスタマイズを行います。
    (3)[アプリケーション]−[システムツール]−[Compiz Fusion Icon]起動でCompiz-Fusionのモードになります。

    下記の画像はオーソドックスなデスクトップキューブです。
    ※キューブの蓋やスカイドームの画像はAspire Oneプリインストール版Windows XP付属の画像をVine Linux側からアクセスして利用しました。
    ※活用画像:Acer.bmp, 草原.bmp



    (4)デスクトップのシリンダ表示例


  7. Aspirer one上のVine Linux 5.0に関する補足